「男らしさ・女らしさ」日本の高校生は意識希薄

 一体どうしろというのだ?
 「男らしく、女らしくあれ」というのは個性を尊重しないものだ…という流れの中で、学校教育の場では、あまり使われなくなっている。
 「そんな女々しいことでどうするか!」などと発言しようものなら「性差別」だ、「女性蔑視だ」と言われかねない。

 で、このようなアンケート結果が出ると、文章には書いていなくても「日本の若者は一体何を考えているのだ、誰のせいなのだ!」といわんばかりの行間だ。

 個性を尊重するアメリカでさえ、この意識は非常に高いのだが、日本はどうなっているのだと、確かに思う。性差別と性差。違うものなのだが…。

 では問う。

 どんな人間に育てたいのか? どうあって欲しいと思っているのか。

 一方で、性の意識、モラルの低下は大人の問題だろう。これだけ性情報を氾濫させておいて、そのツケを子どもに回すのは間違っている。しかし、誰もそんなことは言わない。知らぬ顔だ。
 あえて、文句を持って行くとしたら、がたがた言わなくて、誰もが「そうだ」と言いそうな、学校現場・教師たちのところだ。ここに持ち込めば、問題を押し込んでしまえばそれで事足りると…。とりあえず、気が収まるのかも知れない。しかし、なんの解決にもなっていない。

 じっくり考えれば誰が問題なのかわかるはずなのに…。