未知の領域?

「小6少女の生活ぶりは大人の想像をはるかに超えています。メールアドレスとハンドルネームの書かれた名刺を持ち歩く社交派、アニメの世界にどっぷりのオタクなど実にさまざまなタイプがいて、3人くらいの小さな仲良しグループをいくつか掛け持ちするのが今流。学校、塾、遊びで仲間が異なり、それぞれ超密接な人間関係を求め合うから、メールひとつで激しく反発しあうのも特徴ですね」

 昨今、小学生の女の子の問題がいろいろと取りざたされているが、実際、子どもたちの世界を知っている親はほとんどいないようだ。
 もともとこの年齢になってくると、秘密を持ちたがるのだが、今は何かと外の世界に直接つながるチャンネル*1を持っているだけに、危険にさらされるおそれが非常に大きい。

光るピンクの新色リップをひき、ブルーのアイシャドーをつける小学生たち。ここはジュニアファッションの聖地といわれる東京・渋谷のファッションビル「109―(2)」の化粧品売り場。ほかに下着専門店など約50店が軒を連ね、平日の昼間から多くの少女でにぎわっている。「月の化粧品代が1万円以上の子もめずらしくない」(店員)というから驚いてしまう。

 同じ記事の冒頭だ。小学生が化粧をしているのだ。下着に気を使っているのだ。いったいどういう世界なのだ?
 でも、それを演出しているのも大人たちだ。
 小学生のための雑誌を見ていても今は化粧品の宣伝がばんばん入っていることをご存じか?
 日々そんな情報で洗脳されているのだ、化粧をして何が悪いと思っているはずだ。それもこれも大人たちのせいだ。
 最近の事件をあげつらうなら、大人たちの「金儲け」だけを考えた行動を反省すべきなのではないか。学校や親に押しつけてもだめ。子どもたちはもっと広いチャンネルで情報を得ている。そして、日々洗脳されているのだから…。

*1:携帯やインターネットなど直接大人の世界、あるいは善悪の判断を保留した混沌とした世界を直接のぞくことができる。覗くだけでなく、入り込めるので、よけいに困る。