数え方の辞典

数え方の辞典
 最近では数を数えると言ったらめっきり単純になってしまって、物は「個」、生き物は「頭」か「匹」(この違いも区別はできているのか?)くらいだ。
 しかし、日本語はもっと豊かだったことを思い出させてくれる。
 箸は「膳」で数える。これは何となく覚えていたでしょう。しかし、菜箸や火箸はまた別だそうです。(伝聞モード)
 昔から興味があったので、ほしい!

 英語では動物の集団がその動物の種類によって呼び方が異なるのだ。中学生の頃、その精密さに、日本語が負けていることが悔しかった。動物も「牛」ではなく「牡牛」「雌牛」と区別しているのが当たり前だという点でも悔しかった。(何でも勝ち負けにするなって?)しかし、日本は魚では負けていなかった。「出世魚」がいるんだ。一つの魚をその生育歴の中で名前を変えて呼んでいるのだ。どうだ。参ったか。

 欧米の狩猟文化は動物について詳しい表現があるのも当然だろう。「雄」と「雌」の区別に厳しいのも必然性があるのだ。一方で、農業、漁業の国日本ではその分野については細かい表現があって当然だ。これも異文化理解の一つだといえるかな。

 閑話休題
 そういうわけで、異文化理解のためにも「数え方の辞典」がほしい。(結局そういいたかったわけ?)