ダースベーダーは貴族

 SWトリロジーの第1弾、ⅣNEW HOPEを見ました。古くはLDで、英語版を見てきたので、今回日本語版を聞くと声に非常に違和感がありました。(だったら、英語で見ればぁというご意見はさておき)
 声だけでなく、訳が気になった。ほとんど初めのシーンで、レイア姫の乗った宇宙船が戦艦に捕獲され、進入され、ベーダーが指示を出すシーンで、「乗組員をオレの所に連れてこい!」と言うのだ。
 すぐあとでのストームトゥルーパーのせりふでも「ベーダー卿」と言っているくらいだから、ダースベーダーは単に隊長とかではなく、貴族なのだ。貴族なら貴族らしいしゃべり方をしてもらいたいものだ。昔の訳は違ったような気がする。
「乗組員は、私の所に連れて参れ」とかなんとか。叮嚀な方が恐ろしさが増すと思うのだが、「連れて参れ」という言葉自身がその機能を果たさなくなってきたのか。つまり、「近頃の若い連中」はそんな言葉遣いが分からなくなったというのだろうか?それを考慮して訳をこのようにしたのかなぁ。>翻訳担当者

 前にも紹介したが、「ヴァーチャル日本語役割語の謎」という本がある。まじめな日本語についての本だ。これを読めば、アニメ、映画などの「博士語」「お嬢様言葉」「アルヨ言葉」の謎がすべて証されます。…だからヒーローは標準語をしゃべるんですってこともね。
ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語) ヴァーチャル日本語訳割語の謎 金水敏著 1575円 岩波書店
 いろんな漫画からシーンを引用して説明しています。面白いよ。漫画、アニメファンにもお勧めだ。しかも言葉の勉強になる。
 ここから派生して、余裕があれば次の本がよいかも。英語なのがちょっと難点だけど…。
 The Writer's Journey 2435円@アマゾン ASIN:0941188701
 SWなんかその典型。ヒーロー物語の基本形についての話とストーリーの書き方の秘密が書いてある。将来ヒーローものを書こうと思っている人は必読(かも)
 他にもThe Hero with a Thousand Faces 1796円@アマゾン ASIN:0586085718
とかThe Power of Myth 1362円@アマゾン ASIN:0385418868 がいい。(この2冊は自分が欲しいわけだけどね)