行儀よくしろ
清水義範氏の「行儀よくしろ」読了。なかなか面白かった。
最後に出てくる、「文化の崩れをただす教育」の章が面白い。私も何となく思っていたことなんだけど…。
たとえば、行儀の悪いテレビ番組がある。それは食べ物を粗末にするだとか、悪い言葉を使うというようなことだけではない。駆け出しのお笑いタレントをいじめるのを楽しむというようなコンセプトの番組も、ある意味行儀が悪い。
クイズの解答が、さて正解なのか間違っているのか、と言うところでCMとなり、CMのあとその問題を出題している場面からやり直すような番組も、その気の引き方の醜さにおいて行儀が悪い。そう言う番組がよく見られて、人気が高いというのは、社会が行儀の悪さを教育しているのである。
そう言う番組からは、チャンネルを替えるというのが、私やあなたにできる教育だ。
…
他にもいろいろあるけど、ここはほんま、そう思って苦々しく思っていたところだ。何が悪いのかについてどういえばいいのか考えていた部分だ。なるほど、「行儀が悪い」のか。
明日からは谷甲州の「パンドラ」の予定。
