だから政治家は…
中山文部科学相は5日、通学や仕事をせず、職業訓練も受けない若者「ニート」やフリーターが増えている問題について「競争は悪だとしてきたが、社会に出ると競争社会で子供が落差に戸惑う。こういう今までの教育は、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのではないか」と述べ、教育現場での競争の重要性を強調した。松江市内で開かれた「教育改革タウンミーティング」で語った。
http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY200503050263.html
文科相さま、「〜ないか?」という疑問文でしたら、「間違ってます」と言って差し上げましょう。本当に教育現場で競争が無くなっていると思っているのなら、文科相をやめるべきだ。なんも分かってない。入試をやっているではないか。成績をつけているではないか。テストをやっているではないか。
それとも、そういう風にあおり立てて、教育現場を非難して、何かまた悪だくみをしているのでしょうか。
何より問題は、景気問題でしょう。働く場所を提供できていない。それは政府の経済対策がうまくいっていないからであって、働く場所がなければニートも出てきますよ。また、ベンチャーなど起業しようにも超巨大化した銀行は固く門を閉ざし、ジャパニーズドリームなど描きにくくなっている。
大企業は更に大きくなり、弱小企業は潰されるか吸収されてしまう。10年後には一握りの超大金持ちと圧倒的多数の貧乏人の社会になってしまう。(私の予想です)
そんな状況を作りながら、はたらかない若者の責任を教育に押し込めてしまうって論法はほんま、政治家ならではですね。
生活保護が必要な世帯が増えてきていると先日も報道されていました。それに対しては、収入の基準を上げて、国の補助が増えるのを防ぐって。方向が間違っていますね。でも、現状なんですな。それを教育問題にすり替えようってんだから、文科相もなかなかやりますな。
前にも書いたけど、(新バージョン)
マリーアントワネット「なんで民衆は騒いでおるのじゃ」
お付きの人「仕事がないと…」
マリーアントワネット「会社を作ればよいではないか」
お付きの人「資本金が…」
マリーアントワネット「銀行から借りればよいではないか」
お付きの人「一般民衆には貸してもらえません」
マリーアントワネット「良い方法がある。銀行を作ればよいのじゃ。さすれば、会社を作るのと同時にお金も貸し出せる。まさに一石二鳥じゃ」
お付きの人「だから…(バカ)」
ってくらい、認識に差がありますね。
もう一つあるとすれば、社会(特にメディア系ですけどね)が一生懸命はたらいている人をサポートしない。楽してもうけるヤツが偉いなんて発想を蔓延させている。だから、しんどい仕事をしたがらない。誰だってそうだけど…。
いかん、書き出したら暴走しそう。まずはこのくらいで…。m(_ _)m