夕食はご飯、芋と魚1切れ 農水省が輸入停止時の献立

 夕食はご飯1杯、焼き芋1本、焼き魚1切れ−。農水省は仮に農産物輸入がストップした場合として、かつての食料不足の時代を思い起こさせる、こんな献立例を作成した。朝、昼も芋中心で、みそ汁は2日に1杯、肉は9日に1食だ。
 農水省が新農政の基本計画で盛り込んだ食料自給率の目標45%(カロリーベース、現行40%)を達成しても、今の食生活のレベルを大幅に落とさざるを得ないとしている。輸入が完全に途絶えるという極端なケースを想定、食料自給率の向上の必要性を訴えた格好だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050321-00000059-kyodo-soci

 日本の食糧自給率は40%か。もっと低いと思っていた。まぁ、算出基準を変えればこういったものは簡単に変わるからなぁ。それにしても、非常に質素な食事になるようだ。今の飽食を考え直すべきでしょうね。(たまには美味しいものを食べたいけどね)
 農業に従事する人が減ってきていることが問題の一つであり、田畑が住宅地に変わってきているというのも原因だろう。さまざまな要因が重なって現状を招いている。農水省だけの話ではないでしょう。こんなときにも縦割りの発想しかできないからいつまで経っても問題解決ができないんでしょうね。
 
 昨日のことだが、就職活動をしているお姉さんの会話が耳に入ってきた。超一流の企業名ばかりしか出てこなかった。就職活動もブランド志向なんだなと思う。しかし、そんなところは誰でもそう簡単に就職でいるわけではない。中小企業レベルは眼中にないのかもしれないが、同時に大企業はお姉さんたちのことは眼中にはないんですよ。(悪いけど)それが現実。
 で、結局どこで働くの?
 
 働く場所を提供できない現状の国の体制が問題。NEETを教育の問題にしてごまかそうとする政治家もいるしな。世間がブランド志向をあおっておいて、土にまみれた仕事をすることを敬遠させているではないか。汗にまみれた働くことを尊重していないではないか。楽に、楽しい、美味しい仕事だけが誇張されて、誰もしんどい仕事をしようとか、つらい仕事をしようとか思わなくなっている。それは教育ではなく、躾レベルの問題も含めて社会の雰囲気の問題だ。
 一生懸命働いている人にもっと声援を送れるようにならないと日本の労働事情は変化しないだろうな。
 真面目にがんばっている人をバカにする番組をいつまでも垂れ流しにしている。ある意味非常に効果的に「不真面目」を伝播させている。これでは真面目に、一生懸命やる人が出てこなくなる。「教育」と対極にあることを進めているではないか。
 日本が戦後、驚異の経済成長を成し遂げられたのは、歴史的な幸運もあったけど、国民がみんな必死で働いたからだ。そのために失ったものもあったけどね。しかし、働かないと何も得られない。非常に当たり前のことなんだけど。
 「みんなで一生懸命がんばろうよ」というメッセージはどこからも発信されていないのではないか。
 
 同時に、大企業の巨大化と零細企業の消滅。ごく少数の大金持ちと圧倒的多数の貧乏人の社会を作ることになる。それでいいのか?
 今の経済、間違ってませんか。資本主義が悪いというのではない。企業家の、金持ちの、政治家のモラルが問われている。
 
 ああ、また書いてしまった。暴走しそうなので、ここまで。