魍魎の匣 (上)

分冊文庫版 魍魎の匣(上) (講談社文庫)
 現在進行中の本。上の終わりに近づいています。
 で、この中で、「手品師、占い師、霊能力者、超能力者、宗教者」などの違いについて述べられている部分がある。これがなかなか面白い。
 現状でも霊感の壺などを高い値段で買わされた人たちが被害者となっている事件が後を絶たないが、過去の時代の話なのだが、現在に反映する話として読んでもなかなか面白い行だ。
 ネタがあるかどうか、それを知らせているかどうか、当たるはずのない未来について言うのは問題で、現在や過去のことが当たるのは調査、推理であると…。非常に面白い。京極さん、なかなかやりますね。今まで手をつけなかった私の不徳の致すところなのか…。