日本には全部で何本電柱が立っているか

 では、ここで問題です。

日本には全部で何本電柱が立っているでしょうか。
3分以内で求めてください。

 いきなりそんなこと言われたら…
「そんなのわかるわけな〜じゃん」
「ネットで検索できるんなら、すぐにわかるんだけど、計算しろっていわれてもね」
「そんなの求めても意味ない」
 などなど色々と言い訳が出てきて、本気で計算しようとする人は案外少ないかも知れない。
 
 うちの長男にもやらせてみた。
 やはり「情報が足りない」と言って、3分間ペンを持って、紙とにらめっこしていた。
 
 今読んでいる「地頭力を鍛える」って本に出ている。フェルミ推定の問題だ。
 そんなのわかりっこないと思われるような事柄でも、案外良い線で推定できるモノなのだ。頭の中にあるほんの少しの情報と常識を使うだけでかなりきちっと計算できるモノなのですよ。
 こういう頭の使い方が、これからの時代、要求されてくるようです。
 長男はその後、改めて計算させたら…
「190万本」
「計算間違った、150億本」(人口一人あたり100本もあったら、日本中電柱だらけだよ。これが変だと思うセンスも大切でしょ。)

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

 あと半分ほどですが、まぁ、面白いね。フェルミ先生の話も面白かった。
 少くともこういう問題が面白いと思える感性が大切だと思う。

 私の計算…
 まず、都市部と田舎部に分ける。
 自分は都市部に住んでいるので、そちらからのアプローチは考えやすいかな。
 20〜30mぐらいでつながっているように見えるが、ここは計算しやすく50mとしておこう。ってことは、1平方キロあたり400本。
 田舎部はその何倍かで100mから1000m(ってことは無いでしょう)の間にあろうと推測されるが、まぁ、計算しやすく200mとしよう。ってことは、1平方キロあたり25本。
 日本の面積は38万平方キロ。都市部と田舎部の比は2:8ぐらいかな。で、都市部8万平方キロ、田舎部30万平方キロってことで。
 で、ざっくり計算すると…
 都市部は8万平方キロ×400本=3200万本。
 田舎部は30万平方キロ×25本=750万本。
 合計3950万本。
 
 「地頭力を鍛える」って本では、実際には3300万本だそうで、かなり良い線行きますよね。

 なかなか凄くない?
 ここでは、計算しやすい数値を使っているのがミソですね。それにしてもかなり良い数字が出て、驚いています。