これはひょっとして

 呟き声で通信できる…
 凄いマイクができたものだ。これだと、特殊部隊の通信も楽になるだろう。

 しかし、もっと日常的に応用すると、テストを聞こえないくらいの呟き声で読んで、答えを教えてもらうことができるという恐るべきカンニングシステムができてしまう。
 それでなくとも携帯電話の影響で、授業や講義でメールが横行しているというのに…。
 ハイテク化が進むとテストのあり方を考え直さなければならないかも知れない。旧来の紙に書かれた、暗記を求めるテストではやっていけなくなるのではないだろうか。

 まぁ、これで救われる人たちもいるようだから、技術はすばらしいものだと思う。物は中性である。使う物の心でそれが善になったり、悪になったりする。
 技術は進むが、人の心は大昔から変わっていないのではないか?ちょっとは進化してもらいたいものだが、逆に耐過しているという噂もある。
 寿命が長くなって、大人(中身の精神的成長)となる年齢は高くなってきているというが、さて、いかがか。最近では二十歳で大人ではなく、大人への一歩を踏み始め、三十歳で大人になるらしい。それだけ子ども化していると言えるのかも知れないが…。モラトリアム*1もここまで来たか。

*1:知的・肉体的には一人前に達していながら、なお社会人としての義務と責任の遂行を猶予されている期間。または、そういう心理状態にとどまっている期間。