矛盾2

 以前、こんな話を書いた。

矛盾という言葉の意味を息子に聞かれた。

 その昔、ジャンク屋がいた。
 「ちょっと、そこに兄さん、このシールドは対ビームコーティングを施し、どんなビームサーベルも寄せ付けない。フリーダムやジャスティスにも装備されていたものだ。頑丈だぞ」とジャンク屋は言った。
 「おい、ジャンク屋、このビームサーベルはどうなんだ」
 「兄さん、良いところに目をつけるなぁ。このビームサーベルザフトが開発したラケルタのもので、MA-M01タイプだ。実はこれもZGMF-X10AフリーダムやZGMF-X09Aジャスティスが装備していたものだ。ちょいとザフトにコネがあってね。で、どうだい、兄さん。このビームサーベルはどんなシールドも簡単に突き抜けるって奴だ。安くしとくよ」
 「おい、ジャンク屋、だったら、このサーベルで、そっちのシールドを突いたらどうなるんだい」
 ジャンク屋はせりふに詰まってしまいましたとさ。

 という話をして、「自分で言っておいて、その言っていることが理屈に合わなくて、二律背反になること」をシールドとサーベル、つまり、日本語にして矛と盾で、矛盾というのだという説明をしたが…

 わかるわけがないよな。

 今日、同じ質問をされた。再び「あの、ほれ、シールドとビームサーベルの話だ」と言ったらわかったような顔をしていたが…。
 「で、矛って槍なん? 刀なん?」
 「そんなもん知るか。自分で調べろ」