科学技術立国再生に向けて…

 科学技術立国再生に向けた国際競争力強化のため、日本が今後10年以内に重点的に開発に取り組む10の国家基幹技術が8日、明らかになった。

 読売新聞が入手した文書によると、同委員会は「我が国の活力や国際社会における存在感の源泉は産業の国際競争力にある」と強調したうえで、〈1〉高い競争優位性を有する領域の維持・発展〈2〉波及効果の高い基盤的・根源的領域における先導性の追求〈3〉国民の生命・財産、社会インフラの保護――など6項目の観点から、具体的に開発を目指す基幹技術を挙げている。

 まだ分かっていないようだ。一番大切なのは教育だ。基盤から持ち上げないと、科学技術を支える人間が育たない。問題はここ20年ほどだ。ひたすら教科書を薄くして、学習内容を減らしてきた時期に育った人たちが社会で中核的な位置を占める時期になる。そのとき、科学技術音痴の人間が誤った選択をしてしまう可能性があるし、世界の技術の流れが読めずにあらぬ方に無用なエネルギーを注いでしまいかねない。
 ともかく、これからのことを真剣に考えるならば、やはり教育だ。ここに金をかけないと科学技術立国再生はないと思う。