嫌がらせエスカレート JR西、暴行や罵声160件超す

 兵庫県尼崎市のJR脱線事故の後、JR西日本の乗務員に対する嫌がらせが相次いでいることが、十一日までに明らかになった。西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)など三労組のまとめによると、今月七日までに、同社の乗務員が暴行を受けたケースは四件あり、「人殺し」などという暴言を浴びせられたケースも百六十件以上にのぼるという。
 西労組の森正暁中央執行委員長は「事故直後のボウリング大会など、労組としても襟を正さなければならない部分はあるが、安全輸送のためにも妨害行為を慎んでほしい」と、利用客に理解と協力を呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000031-san-soci

 前にも書いたが、ええだけ大衆を煽っておいて、隠されたメッセージとして「JR西日本は悪者だ」と発信し、「悪いモノをやっつけるのは正義だ。やっつけてもいいのだ」と思わせている。それで、この事件だ。
 まぁ、メディアとして、自給自足の時代、事件を見つけて報道するのではなく、事件を誘導して、次々とセンセーショナルな事件を創り出していかないと、愚かな大衆の要求にこたえられない…。
 そう、メディアは愚かな大衆の求めに応じて、幻想を展開してくれる装置なのだ。金儲けできればいいのだ。間違っても「不偏不党」だとか「公正中立」などという幻想に騙されてはいけない。あり得ないのだ。
 
 …ということを知った上で、ニュースを読まないと世の中の本当の姿は見えない。
 今読んでいるのは「ドキュメンタリーは嘘をつく」(森達也著)だが、それに類することが山ほど出ている。面白い。