恐怖「ギアラ」

 前にも紹介したように、2回ほど「牛角」に行った。そのとき見たのが「ギアラ」というメニュー。発音が気に入ったらしく、子どもたちがことあるごとに話題にする。ちなみに、食べていない。
 
 で、時々「恐怖のギアラ」ごっこをする…
 子 「じゃ、次、ギアラ注文しようか。おねえさん、ギアラ一つ」
店員1「ギアラ一丁はいりました!」
店長 「え、ギアラ?もう一度確認してこい」
店員1「なぜですか」
店長 「ギアラは滅多なことでは注文するものではない…はず」
店員1「(しぶしぶ)じゃあ確認してきます」
     ◆
店員2「…だよな。前にギアラの注文があったときにも2人ほど怪我したしな」
店員3「おれ、この間子どもできたばかりだから…」
店員2「何をいいてえんだよ」
店員3「だから、ギアラをとりに行くのだけはかんべんな」
店員2「じゃあ、オレに行けと?先輩の俺に行けと言うのか貴様は」
     ◆
店員1「お客さん、ギアラの注文にはこの書類を読んでいただき、内容に同意していただいた上で、印鑑を押していただかないと…」
 子 「え、めんどくさいな。でも、はんこ持っているから。OKよ。」
店員1「(震えながら)ありがとうございます。ギアラ一丁、確認はいりましたぁ」
店長 「遂に来たか。で、今回は誰が取りに行くかだが…」
店員2「ここは店員1でしょ。注文とってきたわけだし…」
店員1「僕がですか」
店員2「だって、ギアラを見たこと無いでしょ、君。後学のために、一度やってみたら。良い勉強になるよ」
店長 「そうだな、店員1、がんばってみたまえ。ギアラは倉庫の奥の鍵のかかった檻の中に入ってるから、気をつけてね。持ってくるときには、出口の所にあるフォークリフトを使うと良いよ。あ、それから更衣室にあるパワードスーツを着用してね。ちょっと危ないかもしれないからね。」
     ◆
 それから2時間しても店員1は戻ってこず、客も注文をあきらめて帰ったという。…店としてはそれそれで良かったのかもしれないと店長は思った。
 
 という話を毎回微妙にバージョンが変わって話ができていく。
 いったいどんなものが出てくるのか。って戦々恐々(アンゴル・モア風)
 
 ちなみに、調べてみるとギアラは「偽腹」がなまったものであり、牛の第4胃ということだそうな。私の趣味としては、あまりいただきたくない代物だ。(ホルモン系はちょっと…)