進化論を教えてはいけない?

広がる「進化論」批判 米教育界、指針見直しも
 【ニューヨーク13日共同】ダーウィンの「進化論」に対する批判を学校教育に取り入れる動きが、米国で広がっている。聖書の教えを厳格にとらえるキリスト教右派の影響によるもので、米中部カンザス州の教育委員会はこのほど、進化論に批判的な教育もカリキュラムに盛り込んだ指針をあらためて導入する方針を決めた。
 右派の主張は「インテリジェント・デザイン(ID)」と呼ばれ、人間の複雑な細胞の構造などは進化論だけでは説明できず、「高度な理知」の手が加わることで完成するとの考え方。ブッシュ大統領も支持している。

 進化論は間違っているから、キリスト教の考えと相反するから教えてはいけない、または進化論に批判的な内容も教育に入れるべきだとアメリカでは話が進んできているという。
 現地のことを詳しく知らないから、この話がどれだけアメリカで盛り上がっているのか分からないけど、これを言い出すと他の科学の部分でも「完璧」に説明できないと教えてはいけないことになる。それだったら、社会科学的な部分はもっと教えられなくなりそうだなぁ。
 後半の「ID」については、それもあると思うが、そうだとしたとき「高度な理知」が神であるてことなのか。もし、SF小説に出てきそうな設定で、宇宙人がその遺伝子書き換えを行ったために人類ができたのなら、その宇宙人を「神」というのか? 自然はもっと巧妙なのだよ。科学者にしろ、宗教者にしろ、大統領にしろ、自然の偉大さをもっと謙虚に受け止めるべきではないのかな。高度な理知で設計できるほど人間の体は簡単ではないと思う。ブッシュさんもどこか田舎のおっさんぽいからな、こんな話に騙されるのとちゃうか。