我々が聞いている音は…

 前にも書いたが、最近、HDDやメモリータイプの音楽再生装置が大流行である。私もそのはじめの頃から使ってきた一人である。音楽が身近にあるのが当たり前の生活をしている。が、昔は(をっと、年寄りの専売特許だ)もっと原音に忠実な音の再生に(いわゆるHiFiだ)こだわっていたのに、今は手軽に気楽にと言うモード全開である。元の音を間引いてスカスカになった音を聞いているのだ。まぁ、本当にスカスカになったわけではないのだが、それでは、何が抜け落ちたのだ?なぜ、間引くことができるのだ?音楽CDができたときにはその理論を読んで、ある程度はそうなのかと思ったが、今はそれを遥かに凌駕する音の間引き方だ。どうなっているんだろう。
 さて、音源についてはこれぐらいにして、同じ音を聞いているつもりでも、出る側の問題もかなり大きいようだ。これも前に書いたが、小さなCDラジカセで音楽CDを聞いていたが、ある日、結婚の時に買ったsonyキララバッソ(テレビである)に接続してあるLDプレイヤーでCDを再生して聞いたところ、感動した。それまでラジカセでは聞こえなかった音がこんなにもたくさんあったんだと。ちなみに、キララバッソは画面だけではなく音も売り物にしていた。
 で、ようやく本題だ。最近はもっぱらsonyのNW-E507で音楽を聴いている。同じく別売のsonyのインナーイヤー系のヘッドフォンで聞いていた。が、どうも納得できない音なので、写真の新しいヘッドフォンに替えてみた。が〜〜〜ん。違う世界が広がってきた。
 
 それにしても、われわれはみんな同じ音を聞いているつもりで、実は全く違う音を感じているのかもしれない…。ってどう?