酸素入りの水は…

 最近、酸素入りの水が何種類か発売されているけど、どうよ。
 ってことで、調べてみたら…ニュースに出ていました。

「健康によい」とうたう「水」商品に詳しい杏林大学の平岡厚・講師によると、酸素が水に溶けたまま腸に届けば、腸から吸収されて酸素の運び屋ヘモグロビンと結びつくことはあり得る。
 しかし酸素はもともと水に溶けにくい。ある酸素入り水500ミリリットル中の酸素は30ミリグラムほどで、これは成人男性の呼吸1回で肺に入る酸素の約5分の1の量にすぎない。
 名古屋大総合保健体育科学センターの石田浩司教授らは、同大陸上競技部の男子学生10人に、普通の水と、酸素濃度が約4倍の水をどちらか知らせずに別の日にそれぞれ350ミリリットル飲んでもらった。
 飲んでから15分後に運動をしてもらい、心拍数や持久的な能力の指標である最大酸素摂取量や、バテるまでの時間を比べたが、差はみられなかった。「この結果が一般人に当てはまるかどうかはわからないが、少なくともマラソン選手の記録は良くならないだろう」
from asahi.com

 一応体内に吸収される可能性はあるワケね。私は、どこからどのように吸収されるのか疑問だったので、期待していなかったんだけど。
 まぁ、理科で言えば、中1で気体の性質を学習するね。その中で酸素は水にほとんど溶けないと知る。だから記事にあるように、取り込まれても、呼吸1回分の1/5でしかないって事だ。
 販売会社は具体的な効能をうたっているわけではなく、「気分リフレッシュ」を目的としたものだと言っているから、好きで飲む分には良いんじゃないか。ただし、効果はない。プラセボ効果ぐらいはあるかもしれないので、信じている人にはそっとしておいてあげよう。(^_-)