ミステリ系から復活

 もう10年ほど前になるけど、前の勤務先では、職員が大切にされていないという実感があった。大切にされていないどころか、消耗品扱いだった気がする。EXPENDABLESだ。
 そういえば、かなり昔、SFにそんなのがあったな。懐かしい。アマゾンで探してみたが見つからなかった。ググってみたら、あったよ。

書籍名 コンラッド消耗部隊(エクスペンダブルズ) 全4 クレイトスの巨大生物ほか
著者名 R・エイヴァリー(エドマンド・クーパー)
出版社 東京創元社創元推理文庫

 こういうことがいとも簡単にできてしまうネット社会はほんま、すごいと思う。
 
 閑話休題
 仕事に誇りを持って取り組んでいる私としては、その消耗品扱いは非常に精神的に苦痛だった。で、気がついたらメニエル氏病発症。
 目眩はするわ、耳鳴りはするわ…。耳鳴りは今でも続いているよ。
 ひどいときは、歩くのさえヤヴァくなり、通勤電車内で、お楽しみの読書が苦痛になった。半年間、本が読めなかった。テレビでは番組の最後に流れる文字を見ているだけで吐き気がした。
 それにけりをつけたのが、出張で博多から帰る新幹線の中で何をしたらいいのか迷っていて、駅の本屋さんで見つけた…

笑わない数学者 (講談社ノベルス)

笑わない数学者 (講談社ノベルス)

 …だった。
 新大阪に向かう新幹線で、夢中になって読んだ。これは森博嗣さんの第二作目で、早速第一作目の「すべてがFになる」を買った。
すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

 鉄筋コンクリートのビルの密室から人が消えた。会話が知的で研ぎ澄まされている。無駄な部分がない。
 そして、そのキーは、タイトル通り、すべてがFになったときに起こったのだ。読書の楽しさを再び取り戻しました。それ以降、森博嗣さんのS&Mシリーズの大ファンになった。萌絵も大学生から今では大学の先生をやっている。犀川先生は相変わらず研ぎ澄まされているし…。いいねぇ。
 
 …ということで、このところ調子がイマイチなので、原点に戻ってミステリで気合い復活を試みている。っていうか、年末から気合いが落ちっぱなしなもので…。
 学園ミステリもので迫ってみました。
 その壱 少女ノイズ
少女ノイズ

少女ノイズ

 本屋さんで偶然見つけて、ふつうなら手に取るタイトルではないのだが、何かピキ〜ンと来るものがあって買ったものですが、大正解。ええわ。
 その弐 クドリャフカの順版
クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

 現在読んでいるのだが、これも上のとは全く違うんだけど、高校の学園祭でのミステリもの。
 毛色は違うけど…
ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

 …が次に待機している。現在のところ、ハリーポッター7(英語版)は全然読む気がしない。なんか、ど〜でも良くなっている。
 他にもアマゾンに発注している分が近日中に到着する。ミステリだ。心が疲れているときは、私の場合、学園ミステリ系が私の処方。
 
 その昔…
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)

アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)

 いくつかのシリーズが発表されました。全部読みました。小峰さんはこのシリーズ以降、あまり作品を書かれていないようです。他にもあるのかな。また、ググってみよう。
 他に、
仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)

仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)

 アニメのシリーズ構成とかされている辻真先さんが書いた学園ものシリーズで、これも良くできていて、読みました。他にもいろいろとかかれているみたいです。アナグラムの牧薩次が登場します。
 
 今回はミステリ紹介になってしまったな。そのうちにSF紹介も書いてみようか。