地震雲

 15日の夕方、帰宅途中、もう暮れかけている西の空。
 環状線内回り京橋駅直前の川から西の空を見たら、夕焼けにしては時刻が遅くてどす黒い赤っぽい空に微妙なひかりの加減で雲が見えた。その雲の中に、下から上に煙のように上がっている雲があった。はじめは煙かなと思ったが、さらによく見た。上に広がる雲と色と反射の質感が同じなので、雲なのだと判断した。煙にしては煙突も見えないし、よしんば煙突が見えないとしても一番下の部分は少々太すぎる。
 15日はそのまま帰宅したが、気になったので寝る前に「地震雲」で画像検索してみた。
 阪神淡路大震災の時にも、下から立ち上るような地震雲があって、それは震源の真下から立ち上ったモノだったというドキュメントを見たことがあったからだ。
 地震雲には何種類かあるようで、確かに立ち上るタイプのモノもあった。その解説によると、8日以内に地震が来ることが多いらしい。
 不吉な予感。
 
 16日、社内で危機管理の研修を行った。そのとき、話の一つとして、前日見た地震雲の話をした。
「いつ起きるかわからないから、しっかり対策を立てて、備えあれば憂いなしの状況にしておこう」と。
 
 16日深夜っていうか、17日明けてすぐの0:58、地震があった。
 翌朝、新聞で震源を確認してみると、「大阪湾」。
 驚きましたよ。
 当たっちゃったのかよ。
 地震雲の写真を撮っておけば良かった。そのために、写真の自信のある携帯を持っているんじゃないのか。
 
 17日早朝4:11にも地震があった。これも震源は大阪湾。
 小さな地震がちょっとずつ。
 これって、大きな地震の前触れではないのか? いやな感じだよな。
 
 とりあえず、避難場所の確認と非常持ち出しバッグの点検でもしておこうか。