武士道

 武士道がなんだか流行っているようだ。
 自衛隊イラク派遣で「武士道」が復活したようで、出発に際して、何度かニュースにも出てきたようだ。しかし、これはなんだか心配だ。

 イラクの皆さんを援助に行くのに、「武士道」がどう絡んでくるのだ?戦争に行くのではないのだろう?
 それとも、「桜の花のように潔く散る」ことが求められているのか? おかしいとは思いませんか?

 その昔「武士道」の本を書いたのが新渡戸稲造だったとは、迂闊にも知らなかった。読んでみても良いかなとは思うが、勘違いしてはいけないのは、日本の人間が全て武士道に則って生きる必要などないし、日本の男が全て武士道精神を全うしなければならないわけではない。

 なぜか。かつての日本に於いて、多数の農民の上に成り立っていて武家社会の上位の人間だけが武士だったのだ。日本の多くの人間は百姓の子孫だ。しかし、それがいつの間にか「日本男子は武士」に祭り上げられた。どこかに「意志」がはたらいていると考えるべきだ。騙されてはいけない。

 よ〜く考えよう。命は大事だよ。(^_^)v