現在の物理学を覆すか

白ズーミン

素粒子の働きを説明する一般的な考え方「標準理論」では説明できない未知の素粒子現象をとらえたと、日米2つの研究グループが、中国・北京で開催中の国際会議でそれぞれ発表した。

 これらの実験結果を総合すると、新たな素粒子が存在する可能性はほぼ確実(99・99%)と評価された。

 これにより、新たな物理学の枠組みが必要になり、宇宙空間の暗黒物質ダークマター)究明など、素粒子の謎解明に貢献しそうだ。

 「標準理論」という名前自体がもはや風前の灯火かもしれない。物理学はたいてい理論が先行し、実験がそれを裏付ける形で進められてきたが、実験が理論を覆すというのもまた面白い。自分も実験系だったので、「やってるね」って感じだ。
 新しい素粒子の登場で、理論がどこまでひっくり返るのかが見ものだが、ひょっとして、光速度不変の法則レベルのものまでひっくり返ったらワープ理論も可能になるかもしれない。(さすがにこれは無理だとは思っているのだが…)