一方で汚染され続ける今の地球

東京都羽村市神明台のHOYA羽村工場跡地で、発がん性が指摘されているテトラクロロエチレンが最大で環境基準の7700倍の値で検出されたことが18日、分かった。

 携帯電話をはじめ、さまざまなハイテクの危機が登場している昨今、これらがまき散らす恐るべき汚染についてはあまり知られていない。というか、あまり見向きもされていない。日本でもかなりの割合の人が携帯を持っているが、それらをつくるとき、どれだけ環境を汚染するか、あるいは汚染する物質を使っているかについては知ることはほとんど無い。
 ちょっとは関心を払った方がよいかもしれない。日本で禁止されている薬品が使える国で最新の機器をつくって、それを日本に持ち込んで、私たちが何も気にせずに使うって構図もある。法律的には何の問題もないだろうが、環境が汚染されたり、現地の人の健康が蝕まれたりってことは実際に起こっているのだ。同じ地球上で起こっていることであり、無視できない。人に害があるものを別の国だからといって使ったり、垂れ流したりして良いものではない。いつかは私たちにも影響が出てくるかもしれないのだ。
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