台風も新記録をねらっている?

酷暑に見舞われて異常に暑かった日本列島を、台風が相次いで直撃している。三十日の台風16号九州上陸で、今年、日本に上陸した台風は計六個となり、一九九〇、九三年の年間最多記録と並んだ。また、台風の発生数も同月末までに計一八個と、平年値(一四・一)を超えている。列島を取り巻く海に、何が起こっているのか。

 16号は強烈でしかもゆっくりだから各地に大きな被害を出した。今年はこれまで最多のペースで上陸しているようだ。このままでは新記録になるのではという話だが、それはさておき、問題はなぜそうなのか。
 温暖化が進む中で、海水温が上昇し、台風が強烈なものに成長しやすくなっているらしいが、原因は不明とされている。
 温暖化が進むと一般に、台風が増え、巨大化すると言われている。両極の氷が溶けて水位も上がるだろうし、高潮などにもなりやすい。高度の低い平地は危機的な状況をむかえることになりそう。
 そのほかに、温暖化が進むと、日本では熱帯性の生物、特に昆虫などが繁殖しやすくなり、毒蜘蛛や蚊、ゴキブリなどが増えるだろうな。より強力な毒蜘蛛が増えるし、蚊は熱帯由来の病原菌をまき散らすし、ゴキブリは巨大化するし…。
 地球の温暖化は単に平均気温が上がるだけではすまされないのです。

 究極の温暖化対策はエネルギー使用を控えることしかない。エネルギーは最終的にはすべて熱に変わる。たとえ二酸化炭素の排出を減らしたところで、エネルギーの総使用量を減らさなければ、地球上で発生する熱量は増えるばかりだ。地球から宇宙への放熱が間に合わなければ必然的に温度は上がる。
 難しそうな話なので、結論だけ言うと「省エネしよう」ってこと。