ヒトの遺伝子はハエ並み?

人間の遺伝子の数が従来の推定より約1万個も少なく2万2000個程度と見られることが、日米英など6か国の国際研究チームによる解析でわかった。
 1万数千―2万個とされるハエの遺伝子数と接近することになり、高等生物ほど遺伝子の数が多いと考えられてきた遺伝子の理解のあり方に、見直しを迫ることにもなりそうだ。
 研究成果は21日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。
 人間の全遺伝情報「ヒトゲノム」の完全解読を目指した「ヒトゲノム計画」はこの研究チームにより1990年に始まり、昨年4月に解読完了が宣言された際、遺伝子の推定総数は3万2615個とされた。
 ゲノムを構成する化学物質「塩基」は4種類あり、遺伝情報はその配列で記録されている。今回は、ヒトゲノム31億塩基のうち、解析の対象となった29億塩基を99・999%の精度で配列決定に成功した。
 さらに、たんぱく質を作る情報を持つ遺伝子の数に関して、動物の遺伝子などの様々な知識が蓄積した結果、これまで複数と思われていた遺伝子が1個であることなどが判明。人間の遺伝子の総数は新たに2万1787個と推定された。
 今後、今回試みたのと同一の解析手法で比較する必要があるものの、人間の遺伝子数は、ハエの遺伝子数とも、これまで考えられていたよりも差が小さいことになる。

 遺伝子の多寡ぐらいどうでも良いではないか。ヒトは高等生物だから、多くて当たり前だというのは思いこみでしかない。
 設計図が非常にうまく整理されているのだと思えばそれで良いのではないか。多くなければならない理由はどこにもない。何かの加減で、進化の中でどんどん膨れあがってきた遺伝子を整理した時期があったのかもしれない。そこに何か面白い秘密があるかもしれないではないか。
 自分は偉いと思っていた人が、実はIQが100以下だったことを知ってゲィーンとなったというのであれば、それは傲りだ。上の話も同じだ。人間もたかが生物の一種に過ぎないんだ。だけど、人間は偉大だ。それぞれの生物たちも偉大だ。(かっこつけやがって)