<謎の急性脳症>スギヒラタケ、日本海側産に毒性

 食用キノコのスギヒラタケを食べた腎障害の患者らが急性脳症を発症した問題で、キノコの毒性には地域差があり、日本海側産の方が強いと見られることが高崎健康福祉大の江口文陽教授(栄養学)の動物実験で分かった。理由は分かっていないが、日本海側に発症例が集中した状況と一致する。日本海側産から抽出した成分の経口投与で腎不全ラットが死ぬことも初めて確認した。

 非常に面白い結果だ。場所によって毒性の有無が生じるとは…。

 日本海側のスギヒラタケは水分含有量が95〜96%あったが、他地域産は92%で平年並みだった。
 江口教授は「キノコは水分含有量の違いで成分が変化することがある。日本海側は今年、雨が多く、毒性を持つ変異が起きた可能性もある」と話している。

 しかも、水分含有量で毒性が変わるとは!驚きだ。