基本設計で終了、「期待通り」=日本版無人シャトル計画−文科省宇宙開発委

MDR-710SL

 日本版無人スペースシャトルと期待されながら、試験機の製作が中止された「HOPE−X」開発計画について、文部科学省宇宙開発委員会の推進部会は3日までに、基本設計段階での総合評価は「期待通り」とする事後評価報告書をまとめた。7日の同委で正式決定する。
 1993年度から総額約450億円を投じ、小型機で5回の飛行実験を行った国家事業は名実ともに終了。しかし、今後の有人・無人宇宙船の開発方針は定まっておらず、関係者は成果の散逸を防ぐため、後継計画の検討を求めている。
 HOPE−Xは全長が13.4メートルと米シャトルの約3分の1で、重さは13トン。H2Aロケットに搭載して地球周回軌道に打ち上げ、帰還時は滑走路に着陸する。国際宇宙ステーションISS)への物資輸送や、単独で宇宙実験を行うことが想定された。人間の搭乗は無理だが、関係者は将来の有人化を念頭に置いていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051203-00000072-jij-pol

 見事な机上の空論だ。何が「期待通り」なんだか。まぁ、こういった金の張るプロジェクトを誰もが責任を取らずに、穏便に終わらせるにはこういった流れしかなかったのでしょうね。それが見え見えだから余計に腹が立つ。
 宇宙開発を否定するつもりはないが、こんなことするから余計に宇宙開発は金食い虫で、役立たずだと言われかねないのだ。技術立国を目指すのならここは踏ん張るべきだと思ったんだけどね。なにせポリシーが見えないからな。それとも数百兆の借金に押しつぶされたか。ってことは、あとは先細りだぜ。先行投資なしに利益は生まれないからなぁ。