冥王星は…
ついに冥王星は惑星の仲間から外されてしまいましたね。
でも、天文学関係者や科学愛好家の間ではかなり以前から、この話は常識でしたよ。
問題は、今回のメディアの扱いではないかな…
「冥王星がなくなりました!」
「教科書会社は修正に大わらわです」などなど。
でもね、冥王星がなくなるわけではないんだよね。これまで通り、あそこに「ある」。それをいたずらに煽るように、「なくなってしまう!」なんて表現をするところに、メディアのあざとさを感じる。そう、メディアはそういうところがあるってところを知る非常にわかりやすい例だと思います。
みなさんも、新聞やテレビがこの件で非常に煽っているって事を認識してください。そして、これは単に冥王星だけの話ではなく、どんなことでもこの程度の扇情的な偏向が行われていることを知るべきですね。
教科書の問題にしても、今の教科書で、悪いわけではない。現場の教師が訂正すればいいだけの話でしょ。今ならその訂正の話だけでじゅうぶんにインパクトがある授業になるのではないでしょうか。来年以降に配布するのを一部差替えすればよい。
たとえばこれらの混乱が起こったから、科学者が勝手に多数決で決めるのはおかしいなどという話になるのなら、それこそ変でしょ。「惑星」の定義をはっきりさせるために変更するのは、科学者の責任でしょ。問題ないのではないかなぁ。
ただ、私も子どもの頃から馴染んできた冥王星が惑星の仲間から外れるのは、気分的には寂しい気がするけどね。