子子子子子…

 職場で、漢字の音訓で、音読みでも呉音と漢音があったりして、一つの漢字でも何通りもの読み方があったりするんだよねってことで…

「子子子子子子子子子子子子」
というのを何と読むか、という問題です。
 
答えは
「ネコのコ、コネコ、シシのコ、コジシ(猫の子、子猫、獅子の子、子獅子)」
 
 問題を出したのは嵯峨天皇(さがてんのう,786-842,在位809-823)。平安京を首都として確定させた大天皇で、答えたのは小野篁(おののたかむら,802-852)で、嵯峨天皇お気に入りの廷臣。

 もっと詳しく前後の事情を知りたい人は…
http://www.ffortune.net/symbol/12si/s01/nenene.htm
 
 日本語って、ややこしいよね。逆に言えば、その難しい日本語を駆使できるわれわれは決して言葉が苦手なわけではない。英語ができないのは、我々がアホだからではない。聞き取る力に問題がある。そう、発音においては、日本語は非常に単純な母音、子音しか持っていないから持っていない音を聞き取る耳を持っていないのだ。
 日本における英語教育については近日中にまた考える予定なので、この話は一応ここまで。
 
 それよりも気になるのは「植物」と「食物」における。「物」の発音のちがいは何に由来するのかってこと。できたらまた時間のあるときに…と思っているのだが、っていうことは、おそらく調べたりしないって事なんだなぁ。これはかなり昔からの疑問なのに、未だに決着がついていないってことがそれを証明している。私自身の問題なんだけどね。