健康診断

 人生で初めて健康診断なるものを受けてみた。
 無料で受けさせてもらえると言うことだったので、ものは試しって事で…。
 行ったのは健康診断だけを行うところらしくて、まあキレイなこと。しかもたくさんのお姉様方が色々とお世話をしてくれるので、快適なこと。冬の装束で入ったので、部屋は十分すぎるほど暖かい。このあと診断用の衣装に着替えたので、それでちょうど良いくらいですかね。
 はじめに苦手な血液検査っていうか、2本分抜き取られました。ちくっとしただけであとは見ないことに…。(^^;)
 続いて問診。問題無し。で、次にお姉さんが「痰をこの容器に出してくださいね」とか簡単に言うんだけど、思い通りに痰なんて出ないよ。何度か挑戦したけど、出ないものは出ない。
「あの〜、これ、パスして良いですか?」
「じゃあ、容器をここに置いておきますので、最後にもう一度来てくださいね〜」とか軽く言われてしまった。なんだか、頭が悪くて、全然分からなくて、勉強ができなくて居残りさせられる気分だった。(^^;)
 続いて体重やら視力やら内臓の超音波診断、超音波による動脈硬化の検査などが続く…。
 そして、はじめて「バリウム」ってのを飲む羽目に陥った。
 先に「発泡剤」と液体を飲まされた。「ゲップを出さないでくださいね。出たらもう一回発泡剤を飲んでもらうことになります。そうすると余計に時間がかかることになります。指示するようにすばやく動いてくださいね。」とか言うんだけど、なかなか大変だった。検査が終わるとバーを持つ右手の二の腕の筋肉が痛かった。(^^;)
 うがいをして、「すぐに下剤を飲んでくださいね〜」とお姉さんは横について、飲むまで待っていた。絶対に飲まそうという気配がバリバリだった。
 さて、最後に残った「痰」はついに出せなかった。居残りさせられて全然できなかった勉強大嫌い少年の気持ちがよく分かる。
「しかたがないですね。これで検査してみますが、結果に判定不能となるかも知れませんよ」
「全然かまいません」
「もう少し調子が悪かったら出やすかったのにね〜」
『それって、どういう意味?』と思いながら、着替えて帰宅しました。
 でも、その後、下剤に関係する話がありますが、あまり聞きたくないですよね。
 
 面白い経験だったけど、何千円も出して毎年行きたいとは…あまり思わないなぁ。行った方が良いかもしれないけど、同僚に聞いても、毎年行っているけど、検査結果は無視してますわ…とか…。
 ヤな結果が出たらヤでしょ。でも、病人だらけの病院よりは遙かにまし。あたりまえだけどね。
 子どもの頃の記憶で病院はすごく嫌いなんだ。